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うつ病警報発令中!


松崎一葉先生の書かれたこの本は我々が読んでも、一般の方が読んでも万人にためになる良書である。メンタルヘルスを保つための方法が明快・簡潔に書かれ、実践しやすい。まずは自分を守るために有用である。お試しあれ。本当は、部下を励まし続けてうつ病をどんどん悪化させている自覚の無い大学の文部教官に読ませたいが・・・
「5月病」を発症した医師が廻りに何人かいるが、6月になっても改善がみられない。理由は明らか。研究・臨床双方の負担が増え続けているからだ。
大学の医師は減る一方で、一人一人の負担が増えている。真面目に考えると全く理不尽なことを強いられているように思える。考えれば考えるほどやっていられなくなるので、「こんなことは一生続かないんだ」と自分に言い聞かせている。
大学の文部教官は「とにかく勧誘して人を入れろ」という。下が入ってこなければ、我々は絶対に楽にならないのだから正論だ。しかし、入ってこないのには理由があるはずだ。それを改善する気はないようだ。このまま行けば、どこかで臨界点を迎え、大学は崩壊するだろう。

人がいなくなる医局

そろそろ4月からの人事が気になる時期である。私の科では来年度の入局者がゼロという事態になってしまった。今までは最初の一年間を大学で研修し、その後の数年間を関連病院で研修して大学に戻る(そして大学院に入る)コースが一般的であった。そして、戻ってきたばかりの医師が大学の病棟を一定期間担当するというのが慣例であった。今度の4月は誰も戻って来ない。しかし、今病棟を持っている者をそのまま病棟に残すのも忍びない。一体誰が病棟を診るのか?様々な憶測が飛び交っている。大学院も途中で辞める者が徐々に出始め、大学院を出た後に残る者も少ない。どんどん人が少なくなっている。私はあと一年で大学院を卒業する。ここまできて逃げるに逃げられない(そのような事勿れ主義がいけない、自業自得といわれそうだが)。医局は沈みかけた船、私は救命ボートで逃げ出す人を不安な気持ちで見ている残された人間、そんな気分である。

いい医局外勤の口が減っている

「日経メディカル」という雑誌があります。時々別冊として(35歳以下の医師を対象とした)「日経メディカルCadetto」という別冊が送られてきます。数日前に第3号が送られてきた。いつも、医師のキャリア形成・医師の結婚・資産形成など、ちょうど我々の年代が気になっていることをタイムリーに特集していて面白い。今号では「たかが東大、されど東大」と題して東大の医局の裏・表に迫っている。私のような他大学の医局に属するものは自分の医局と比較して読んでみると色々な発見があり面白い。 さて、気になる記載があったので書いてみる。複数の異なる医局に属する東大の医師の座談会形式をとった特集。東大でも医局の力が弱っており、「良いアルバイトを紹介する機能が落ちている」という意見があった。東大なら、都内の優良企業の関連で多数の美味しいバイトをガッチリおさえているものと思っていた(実際そうだったようだが)。しかしそれにも陰りが見えるという。自分のところだけかと思っていたが東大でさえそうなのだから、恐らくこれは全国的な流れなのだろう。大学にいる医師の多くは無給で、バイトで生活している。所得水準が維持できなくなれば、いつまでも大学にいるわけにもいかなくなる。独立行政法人化された国立大学は毎年交付金が削減されるなか、いかにして稼ぐ(科研費を取ってくるということだが、大学病院でも稼がねばならない)かが重要になってくるが、それを支える多くの無給・薄給医を支えるバイトは表には出にくいが実はいちばん切実だ、良いバイトが減れば大学に人はいなくなる。

後期研修医はどこへ行く

私の大学は初期研修医の数では「負け組」です。我々が卒業して入局した頃の3分の1くらいまで減っています。後期研修も同様で、あまり入ってきません。大学に魅力が無いから自己責任、といわれればその通りなのですが、新人が入ってこないので大学院生の負担は増す一方で、さらに文部教官も投入せざるを得なくなっています。 後期研修医は人気病院に集まっているのでしょうか・・・確かに、腕を磨かせてくれるところに行きたいですね。問題はそれが終わってどうするか。ポストを取れるのはごく一部でしょう。その他大勢は自由に就職先を選べるのでしょうか。だとしたらいい時代です。

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