現在私は定期的な土日の日当直をある民間病院でやっています。最初は業者経由で行きましたが、そのうち事務長さんが個人的に依頼してくるようになりました。昨年から定期的な枠を月一回もらっています。仕事内容に比してペイは良いです。
ただ、完全な個人契約ですと学会や不測の事態で急に行けなくなることがあります。それを防ぐために仲間と2人で組んでバックアップ体制を組んでいます。月一回のこのバイトに毎月交互に行っているような状態です。
2人で1枠ですとどうしても収入が足りません。そこで別の病院で同じような案件を探していました。医局後輩のツテで、ある公立病院が土日日当直を探していることを知りました。郊外にある公立病院で、医師不足気味です。院長、派遣先とも同じ大学の別の内科系医局です。先日、院長に面談をお願いしてきました。給与面で少し見劣りがしたので、給与交渉(早い話が、高給を出して下さいとお願いしてみる)をするつもりで、事前に仲間と「いくらを提示して、高いと言われたらXX万円までは値下げに応じる」などとシミュレーションして臨みました。
後輩から「院長先生はとてもいい人です」と聞いていましたが、実際お会いしてお話をさせていただくと本当にいい人です。頭脳明晰で色々なことを正確に記憶されています。話題も豊富、人脈も豊富で相手を飽きさせない人です。そして善意の塊のような人です。大学院は大変だろう、みな生活も大変だろうと心配をして下さいます。いくら私が大学の後輩であるとはいえ、余りにも親身になって下さるので、高給で雇って下さいなどと言おうと思っていた自分が恥ずかしくなってしまいました。結局私からは言い出せませんでしたが、院長が提示してくださった給与は奇しくも我々が想定していた妥協線と同じ額。お金の話は私が「ハイ」と返事をするだけで済みました。恥を晒さずに済みました。
あのようなタイプの院長は最近見かけない気がします。この病院のバイトを紹介してくれた後輩が「あの先生の病院なら就職してもいい、と思ってしまうんです」と言っていたのですが、納得しました。