何とも挑戦的なタイトル。現在、広告でGoogleに勝てる会社なんてないだろうと思う。
既存のメディア、具体的にはテレビ・ラジオ・新聞であるがこれらは基本的に広告収入に依存している。これらの収益基盤である「広告」が見られなくなっている(注意を惹けなくなっている)という問題にどう対処すべきか、ということを論じた本である。
ここからは私の個人的感想だが、Googleはすごい。検索エンジンとしてももちろんすごいのだが、すごいのは広告。Gmailを使ってみると、その怖いほどの威力がわかる。最近売れに売れている勝間氏も勧めているように、私も全てのメールをGmailに転送して、メールはGmail上で管理している。Gmailには(このブログにも貼り付けている)Google Adsenseのように「メール内容マッチ」した広告が掲載される。ラボ内での研究・論文に関するメールを表示させれば「論文作成、格安で請け負います」とか「XX抗体はYY株式会社で」とか、とにかくメールの内容をモロに反映する。業者からアルバイト情報のメールが来れば、医師紹介業者の広告がズラリ並ぶし、掲載されている病院名、病院の地名を反映した広告が表示される。痒いところに手が届くいいサービスなのだが、ちょっと怖い。手が届き過ぎて自分の脳内に手を突っ込まれている感じさえする。これは、事実上のエシュロンなのではないか。その気になれば個人情報が驚くほど詳細に整理されて、全て筒抜けになりかねない。便利だからやめられないけど。
話は本題に戻る。既存のメディアが危機に直面しているのは、それらが、大勢を相手に均一な広告を大量配信するシステムだから。テレビ広告なんてその典型だろう。しかし、世の中は変化している。日本も例外では無いが、グローバル化によって貧富の差は拡大し、富裕層しか買えない商品のマーケットは拡大を続けている。その反対のマーケットも拡大している。その結果、マスを相手にした均一な商品への需要は弱まっている。均一な広告しか流せない旧メディアの広告力が相対的に低下してきているのだ。そうなってくると、Googleのように個人にカスタマイズされてヒット率の高い広告をピンポイントで打つ、という戦略が有効になってくるわけだ。この本では、BMWが新車の広告をネットで動画配信するのに40億かけたという話が出てくる。同じコストでTV広告を打っても、買える層が限定されているから効果が低いと考えたそうだ。ネットで動画を見て、BMWを買おうと思う層は相対的に高所得だと踏んだのだ。事実、動画を観てコンタクトを取ってきた顧客は最低年収800万以上だったという。
三浦展氏の「下流社会」、
高岡壮一郎氏の「富裕層はなぜ、YUKASEE(ゆかし)に入るのか」でも共通の指摘がみられたが、日本国内においても格差の拡大でマスをターゲットにした広告は注意を惹けなくなりつつあり、特定の層をピンポイントで狙ったマーケティングが不可欠になると指摘している。この意味では現在はGoogleの独壇場と思われる。
ここに辿り着きました。
amazonのレビューでも良いのですが、結構ヤラセも多いですからね。
個人のブログの方が結構、信用できたりします。
広告業界の人間ではないワタクシには、横文字の専門用語が結構、しんどかったのですが
それでも1時間くらいで読了することができました。
一番面白かったのは音楽の話で、中世のクラシックがあれば、最新の音楽が必要ないというところ。
音楽以外でも過去のコンテンツが最新のコンテンツより勝ってしまうと
クリエーターは必要なくなり、コンテンツをまとめる人間が求めれれてくるのかも。
まぁ、それも夢がなくて寂しい気もしますが(苦笑)
ではでは、また遊びにきますね〜