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卒後10年目の内科医です。現在大学病院勤務です。アルバイトを通じて経験を積むことでキャリアアップを目指します。

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アルバイト医師の日記
楽しいアルバイト医師生活を提案します
サイアザイド系利尿薬の承認用量を見直しへ
MT Proに降圧利尿剤の記事が載っていたので引用する。

降圧利尿薬の使用を促進する起爆剤になるかもしれない。厚生労働省(厚労省)は,サイアザイド系利尿薬(サイアザイド系類似利尿薬を含む)が適正に使用される環境を整えるべく,「降圧利尿薬に関する検討会」※(座長=橋本信夫・国立循環器病センター総長)を立ち上げ,10月23日に都内で第1回の会合を開いた。同検討会では今後,サイアザイド系利尿薬の有効性・安全性に関する文献的エビデンスを収集・評価し,承認用量の見直しを行う方針だ。
日本高血圧学会が低用量化を要望
 国内外の高血圧治療ガイドラインで高い評価をされている利尿薬だが,わが国の臨床現場では敬遠されがちなのが実情。MTproでこのほど行った糖尿病合併高血圧の治療に関するwebアンケートでも,そのことは如実に示されている。
医師が利尿薬の使用を躊躇する大きな要因と考えられるのが,代謝面などへの副作用だ。委員の河野雄平氏によると,同じ降圧薬でも,ACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が用量と副作用の発現頻度との相関が弱いのに対し,利尿薬では用量依存性に副作用の発現頻度が上昇する。
このような点に配慮して,国内外の高血圧治療ガイドラインでは少量投与が推奨されているが,サイアザイド系利尿薬のわが国の承認用量は米国よりも多い。このようななか,日本高血圧学会は,サイアザイド系利尿薬の適正用量は現行承認用量の半量から4分の1程度ではないかとの見解を示し,厚労省に低用量化を要望していた。
検討対象はヒドロクロロチアシドなど4剤
 同検討会では今後,ヒドロクロロチアジド,インダパミド,クロルタリドン,トリクロルメチアジドのサイアザイド系利尿薬4剤(表)について,臨床データ,文献,総説などを収集し,有効性・安全性を評価して,承認用量の見直しを検討する。具体的には,高血圧治療の専門家などからなるワーキンググループを別に組織して検討作業を進め,ワーキンググループの報告を検討会で吟味し,判断するという。
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同検討会で現行承認用量より低量でも有効性があると判断された場合は,薬事・食品衛生審議会(薬食審)で承認内容の変更を審議する。剤型追加が必要な場合は,製薬企業に承認申請を働きかける。なお,薬食審では事前評価を行い,承認審査手続きの迅速化を図る方針。
今回の検討会の席上,利尿薬に関する臨床データは古いものが多く,現在の医療評価に耐えられるか疑問視する意見も出された。あらためて臨床評価を行う必要性も示唆されるが,それに要する時間とコストを考えると,文献評価のみで結論を出す方向で進みそうだ。(平田 直樹)


 個人的にサイアザイドが好きでよく使っている。私が使うのはもっぱらフルイトランだ。一錠2mgなのだが、数年前に読んだ日内会誌の記事では1mgが推奨されていたのでほとんどの場合「半錠」を処方している。単剤で処方するケースは稀で、ほぼARBかACEIと併用だ。私は第一三共オルメテックとフルイトランの併用がお気に入りだ。オルメテック20mg+フルイトラン1mg。ARBの中でも優れた降圧効果を持つオルメサルタンとフルイトランの組み合わせは理想的だ。降圧に難渋する症例もこの組み合わせでうまく行くことが多い。ARBの増量やカルシウム拮抗薬の併用よりもコストパフォーマンスが圧倒的に良い点も評価できる。

「プレミネント」の過去記事で述べたのでご参照頂きたいが、ARBとサイアザイドは理想的な組み合わせなのだ。一方は高Kを、他方は低Kを来すがそれを相殺することができる。降圧不十分な場合のARBの単剤増量はコストパフォーマンスを著しく落とすが、サイアザイドとの併用はそれをクリアできる理想的な方法だ。
 フルイトランは割線が入っていて容易に割れるのだが、患者さんに割る手間を強いるのが申し訳ないと感じている。高齢者の場合は特に大変だと思うので「一包化」してしまっている。今回の検討会の結果を踏まえて、フルイトラン1mg錠を是非作って欲しい。「ハーフジゴキシン」や「グリミクロンHA錠」のように需要があるはずだ。

テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記

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コメント
くだらない話ですが…
先生、トラックバックありがとうございました<(_ _)>

サイアザイド系利尿薬とサイアザイド系類似薬に関する
貴重な情報も、ありがとうございました。

低用量の規格を製造しても採算が合わないので、
利尿剤の低用量規格の登場がなかなか無いということを
以前、聞いたことがあります。

そこで現在の最低用量の薬価を調べてみました。

一般名 : 商品名 : 薬価(2008年)
ヒドロクロロチアジド:ダイクロトライド錠25mg:6.20円
インダパミド:ナトリックス錠1mg:13.20円
クロルタリドン:ハイグロトン錠50mg:12.1円
トリクロルメチアジド:フルイトラン錠2mg:9.7円

確かに、安いです。

先生が需要があるはずだとされている製品の薬価は下記の通りです。
グリミクロンHA錠20mg: 17.2円
グリミクロン錠40mg: 29.5円
ジゴキシンKY錠0.25: 9.7円
ハーフジゴキシンKY錠0.125: 9.7円

グリミクロンは薬価が利尿剤より高めですね。
ジゴキシンは規格が違っても、薬価が同じです。
通常、ある程度の薬価がついているものは、
用量が半分の規格だと薬価は半分より少し高めという感じですね。
ちょうど、上記のグリミクロンHAの例のような感じです。
ですので、高用量規格の半錠処方の方が半量規格の処方よりも
ほんの僅かですが安上がりになります。
ジゴキシンKY0.25の半錠ならハーフの半額となり、
さらにお得ですね。

上記の利尿薬もジゴキシンKYに近いことが起こりそうですね。

それほど大きな金額の差にはなりませんし、
その分患者さんには半錠化する時間をお待ち頂くことになりますが、
ちょっと、変な話ですね…
[2008/10/30 01:03] URL | 旭川の薬剤師道場 #- [ 編集 ]

大変勉強になりました
ATSUSHIさん
いつもお世話になっています。
とても分かりやすい解説、ありがとうございます!
利尿剤の半量の剤形はコストがペイしないのですね。

恥ずかしながら、ハーフジゴキシンが0.25mg錠と同額とは知りませんでした。

半錠処方したほうが患者さんの懐は助かりますが、調薬局さんの手間が増えてしまうような気がします。
[2008/10/30 12:55] URL | drarbeit #r3kzzzgY [ 編集 ]


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