Ads by Google

プロフィール

drarbeit

Author:drarbeit
卒後10年目の内科医です。現在大学病院勤務です。アルバイトを通じて経験を積むことでキャリアアップを目指します。

PR

リンク

このブログをリンクに追加する

Information

あわせて読みたいブログパーツ

この日記のはてなブックマーク数
track feed アルバイト医師の日記 My Profile by iddy

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アルバイト医師の日記
楽しいアルバイト医師生活を提案します
ACE阻害薬とARBの違い
 ARB全盛のわが国であるが、世界的に見ればまだまだACE阻害薬が主流である。「ACE阻害薬は空咳の副作用があるからARBを」と考えてARBを出しがちであるが、本当にそれで良いのだろうか。

 最近、この両者の使い分けについての話題が豊富になってきている。

ACE阻害薬はACEを阻害してブラジキニンの不活化を抑制する作用、ARBにはAT1受容体を直接阻害してAT2受容体を刺激する作用がある。この違いが両者の薬理作用の違いをもたらしている。
ブラジキニンは一酸化窒素(NO)、プロスタサイクリン、プラスミノーゲン・アクチベータ(tPA)の産生増加させるなどして血管新生促進作用を持つ。福岡大学の今泉らは冠動脈造影検査により、ACE阻害薬投与群で側副血行路が増えるのに対し、ARB投与群ではむしろ減少することを観察している。熊本不大学の光山氏によれば、ACE阻害薬は組織親和性が高いほど臓器保護作用が優れており、組織親和性はACE阻害薬間で異なることに注目することが重要であるという。虚血の既往があり、血管新生作用に期待したい患者にはACE阻害薬のほうが望ましいのかも知れない。

 では、どのACE阻害薬を選べば良いのだろうか?ACE阻害薬の中で組織親和性が最も高いのはペリンドプリル(コバシル)であり、組織ACE活性を確実に抑制することが臨床的にも観察されている (Zuho J .et al.Hypertension 39:634-638.2002)。また、ペリンドプリルのみが通常の用量で血管リモデリングの退行を示すことが知られている。光山氏によると、ペリンドプリルのほうがエナラプリル(レニベース)よりも血管でのACE活性抑制効果が有意に強く、降圧の持続時間が長いという。

 コバシルは4月から協和発酵キリンに販売移管されているが、特許が切れている。既に複数の後発品が存在する。ARBは今のところ特許切れの製剤は無く、患者負担を抑えながらも臓器保護効果を持ったACE阻害薬を処方したい先生にはコバシルは有力な選択肢となるだろう。

 私自信、コスト意識の高い患者さんに応えるためにコバシルをよく処方している。今のところ、空咳で使用中止した例は1例のみである。降圧効果も高く、(後発品を処方すれば)コストも安い。多く患者さんに大変喜んで頂いている。ARBは良いけど患者負担が・・・と考える先生には是非お勧めしたい。
組織移行性の高いACE阻害薬としてはコバシル以外にはイミダプリル(タナトリル)やラミプリル(国内未承認)がある。ちなみにタナトリルは咳の副作用を利用した誤嚥防止作用も期待できる。

関連記事
コバシルにハマる
万有のARB/HCTZ合剤、プレミネント
「高血圧は薬で下げるな!」だって?
サイアザイド系利尿薬の承認用量を見直しへ

豊富な非常勤、スポット勤務情報『民間医局』 まだまだ年末年始スポット出ています!
【民間医局エージェント】による非公開医師求人情報 非公開情報もお勧め!

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

| このエントリーを含むはてなブックマーク |
コメント
心臓治療について
はじめまして、先生を循環器Drと見込んで相談です。家の犬のことです。
軽度のMRがあり心肥大があります。心エコー上は収縮能は
保たれているようです。左房腫大が著明です。
ACE、ニトロ、でコントロールしていましたが、心不全症状(咳)があり、
試行錯誤の末、利尿薬、テオフィリンで未だ、コントロールが良好とまでは
いえません。テオフィリンは信じられないことに効きます。
頻脈が酷くアムロジンを少量飲ませましたが、より頻脈になってしまいました。
ベータブロッカー、ジギタリスは拡張型の心不全には適応がないと循環器学会の
ガイドラインにあります。
アカルディを進められています。この様な症例はどの様な薬物治療が
考えられますでしょうか?家族として10年以上一緒に過ごしてきました。
咳はかわいそうで見ていられません。どうかよろしくお願いします。
[2009/02/15 09:36] URL | 榎木 #- [ 編集 ]

Re: 心臓治療について
榎木様
こんにちは。コメント拝見しました。
収縮能が保たれているのであれば、β遮断薬は使って悪いことはないように思います。喘息の症状は恐らく心臓喘息で間違いないのだと思いますが、テオフィリンが著効するのであれば(本物の)喘息が存在する可能性も否定できません。そうなるとβ遮断薬は使いにくいです。

 ご指摘の通り適応の問題はあるのですが、頻脈があれば、まずジギタリスは入れて良いと思います。上記のことを考えると追加でカルシウム拮抗薬でしょうか。レートコントロール目的で使用するならばアムロジンよりもワソラン(ベラパミル)の方が良いと思います。

 お役に立てるかどうかわかりませんが、ご参考まで。
[2009/02/15 11:42] URL | drarbeit #- [ 編集 ]


早速ありがとうございました。
犬は心臓喘息にテオフィリンを使用し、それが効くというのは
信じられませんが事実効きます。
もし、喘息がないのならβブロッカーが悪くはなようだとのこと、大変ありがとう
ございました。カルシウム拮抗薬、ジギも良さそう、ワソランを検討しろとのご助言
本当にありがとうございました。
いろいろと試してみます。

本田氏の頓珍漢な主張は共産党そのもので医者にとっては
許しがたいものですね。最初はその話からここにたどり着きました。
[2009/02/15 12:47] URL | 榎木 #- [ 編集 ]


コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://drarbeit.blog45.fc2.com/tb.php/372-f26951ff
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)