医師・作家として知られている米山氏の著作を書店で見つけ、読んでみた。これがなかなか素晴らしかった!一般人向けに書かれており、大変分かりやすい。高齢者医療問題、病院倒産の問題、大学と医局の問題、特定健診は医療費を抑制できない、行き過ぎた健康ブームのもたらす弊害など、現在我々の業界が抱えている様々な問題点を平易に解説し、処方箋を説いている。「医学部の統廃合は避けられない」など、他ではあまり論じられることが無いが、日頃から私も思っていたことが書かれていて、「我が意を得たり!」と思った。一方、大学病院の医師がアルバイトにうつつを抜かすことを批判されていたりする(私などはやむを得ずやっているのだが、マトモなシステムでないことは確か)。医師側の主張を無批判に擁護しているわけではなく、それでいて新聞記事ではなかなか書かれない医師側の置かれる事情などをわかりやすく解説している。新聞にみられる国民の反感を煽る無責任な記事とは対照的である。我々の側の主張を良く代弁してくれている貴重な本であり、もっと広く読まれるべきである。